日本の家庭に欠かせない家電といえば、冷蔵庫です。冷蔵庫は食材を長期間新鮮な状態で保存することができます。しかし、効率的に使わなければ、食材を無駄にしてしまったり、食品衛生上の問題が生じる可能性があります。ここでは、冷蔵庫を効率的に使って食材の保存方法を学びましょう。
1. 温度帯に注意する
冷蔵庫の内部には、上段や中段、下段といったように、様々な温度帯が設定されています。食材をどこに収納するかによって、温度帯を意識して保存する必要があります。例えば、下段に設定された冷凍庫に肉や魚介類を保存する際は、-18℃以下の温度で保存する必要があります。また、上段に設定された野菜室に果物や野菜を保存する際は、5℃前後の温度で保存すると美味しさが保たれます。
2. 収納方法に気を付ける
冷蔵庫の収納方法にも注意が必要です。食材を収納する場所が、いいところとそうでもない場所があります。例えば、冷凍庫内で物が長期間保管されない場所は、湿度が高く、表面に霜が付着しやすくなっています。これがドアポケットの裏側や棚板の裏側などです。こんな収納場所は食材を保存するためには不向きな場所です。湿気のある場所は細菌が繁殖しやすく、品質が損なわれる原因になるため、食材を収納する際には、湿気のない場所に入れるように心がけましょう。
3. 冷凍保存に対する注意点
冷凍保存においても注意が必要です。冷凍保存するために、家庭用の冷凍庫は-18℃以下で保存されています。しかし、冷凍庫の中で食材が凍結される際には、食材内や外部にある水分が凍りついて結晶となっています。そのため、凍った食材を解凍する際には、食材の中に含まれる水分が蒸発することになり、食材が乾燥してしまうことがあります。この乾燥を防止するためには、食材を保存する際には、ジッパータイプの保存袋を使ったり、密閉容器に入れて冷凍するように心がけましょう。
4. 賞味期限に注意する
食材を冷蔵庫で保存する際には、賞味期限にも注意が必要です。賞味期限が切れた食材を食べると、ミクロ生物が繁殖し、食中毒などの原因となる可能性があります。また、賞味期限が切れる前でも、トリレンなどの食品添加物が多い加工食品、自然の酵母菌で自然に発酵している食品などには、日毎に風味が変化していきます。冷蔵庫で保管する際にも、食品ごとの賞味期限に注意し、期限が過ぎる前に食べるよう心がけましょう。
以上のように、冷蔵庫を効率的に使って食材を保存することが重要です。冷蔵庫の温度帯や収納場所に注意することで、食材の鮮度を長期間保つことができます。また、冷凍保存や賞味期限についても意識を持ち、食材を無駄にせず、安全に利用することが大切です。冷蔵庫を適切に使って、美味しく健康的な食生活を送りましょう。
